JoyConスティック動作不良対策:完治しない公式修理に業を煮やし自力交換(10分:350円)



Switch購入後10ヶ月程でJoyCon左スティックが勝手に上方向に動くようになり、公式に修理を依頼しました。3週間ほどで返ってきたものの、その後1ヶ月ほどで再発、もう1度修理に送って返ってきた後、やはり1ヶ月程度で再発しました。

頑なに部品交換しようとしない任天堂に募る不信感

どう考えてもスティックがダメになっているとしか思えませんが、修理記録からすると毎回微妙に関係ない小手先の調整を行っており、頑なに部品交換をしようとしません。2回めの修理からは保証期間を過ぎたために毎回2,000円程度かかっているし、都度2週間以上ゲームができず、かといって完治するわけでもなし。

このままでは公式に修理を依頼し続けてもお金と時間の無駄ですし、買い換えないとどうしようもないかと考えましたが、左右あわせれば10,000円近い代物。スティックが消耗品であることを考えると、1年ごとに買い換えさせられるなら、次世代機が出る前にコントローラーの出費だけで本体価格を超えてしまいます

そもそも、JoyConがこんなに高いのは高価なセンサーがつまっているから。消耗品の安いスティックがダメになっただけでコントローラー全体を捨てさせるとか、任天堂さんはちょっと頭がおかしいんですかね?

非純正部品による自力交換は十分可能

Proコンの購入も考慮しましたが、これはこれで評判はイマイチだし、このままずっとJoyConが使えないままというのも不便です。そこで今回は、非純正のパーツを購入して自分で修理してみることにしました。パーツ代は1スティックあたり350円程度だし、ダメだったとしてもどうせ買い換えるしか道がなさそうだったので、大してダメージもありません。

懸念は中古売却時に足元を見られることでしたが、そもそもコントローラーがろくに動かない状態ではまともな価格で買い取ってくれることもないでしょう。少なくともメルカリなら非純正でも動くSwitchの方が高く売れるハズ。

ネットショップで台湾メーカーの部品を取り寄せ

というわけで、AmazonやYahooショッピングでJoyConスティックを購入します。私が買った時はスティック2つ+交換用のドライバー等が同梱されたもので700円でした。ただ、注文から到着までは3週間程度かかりました。実際に使ったのはこの製品です。スティック部品だけでなく、交換用のキットがついているのが特徴ですね。


部品の交換手順

基本的には以下の動画に従って交換していきます。ただし、動画では何箇所かわかりづらいところがあるので、その点少し補足します。





  1. 裏面の黒いネジを4ヶ所外す(Y字型ドライバー使用 ※1)
  2. カバーを取り外す(三角形のセパレータ使用 ※2)
  3. バッテリーを手で取り外す
  4. 中蓋のネジを5ヶ所外す(+ドライバー使用 ※3)
  5. 中蓋を外す
  6. 旧スティックがつながっているフラットケーブルを2ヶ所取り外す
  7. 旧スティックを固定しているネジ2ヶ所を取り外す(+ドライバー使用)
  8. 旧スティックを取り外す
  9. 新スティックを取り付ける
  10. フラットケーブルを2ヶ所取り付ける
  11. 新スティックをネジで固定する
  12. 中蓋を取り付ける
  13. 中蓋をネジで固定する(+ドライバー使用)
  14. バッテリーを中蓋に取り付ける
  15. カバーを取り付ける
  16. カバーをネジで固定する(Y字型ドライバー使用)

ドライバーは先端を見ても細すぎてどっちがYでどっちが+かよくわからないですが、ちゃんと親切に記載がありました。

※1 Y字型ドライバー

※2 三角セパレータ

※3 +ドライバー


手順の中でやや難しいのは、スティックが接続されたケーブルの取り外し(7)と取り付け(10)です。特に取り付けはちょっと面倒です。

ケーブルの取り外し:左

これは動画でもちょっとわかりづらいが、①灰色のツメを立て、②ケーブルを引き抜く という手順になります。

ケーブルの取り外し:右

こっちは、左の接続箇所とは逆側にケーブルがつながっており、ツメの色も違うので「これでいいのかな…」と心配になってしまいますが、基本は同じです。①黒色のツメを立て、②ケーブルを引き抜く。左と違ってこちらはケーブルを少し強めに引き抜く必要があります。

ケーブルの取り付け:左

取り付けは取り外しの逆をやるだけです。①ケーブルを差し込んで、②ツメを下ろす。ただ、ケーブルがうまく挿さっているのかよくわからないのが不安になるところ。左側はあまり深く差し込む必要はありませんでした

ケーブルの取り付け:右

左と同じく、ケーブルを差し込んでツメを下ろします。ただしこちらは、左よりやや深めにケーブルを差し込む必要があります。ケーブルにあるちょっとした段差のひっかかりを使って押し込む感じ。付属の緑の棒を使っても良いかもしれません。私はマイナスドライバーを使いました。
差し込んでも何か手応えがあるわけでもないので不安になりますが、段差にひっかけてある程度押し込んだらツメを倒して動作確認しちゃった方が良いです。

現在のところいい感じに動作中

うまくケーブルがつながっているのか半信半疑でフタを閉じましたが、今のところ(2日経過)いい感じに動作しています。

交換部品の操作感

操作感は、交換後の方が微妙に固くなったような気もしますが、交換前がへたってただけの気もするし、違いはほとんどわからないレベルです。

交換部品の見た目

見た目の違いはほとんどわからないですね。古い部品の方が若干テカっていて、新しい部品はマットな感じではありますが、たぶん古い方は使い込んでテカってるだけでしょうね…。画像を載せておきます。左が交換後、右が交換前ですが、違い、わかりますか?



公式修理やJoyConスティックの改善を求む

作業自体もそこまで難しくなかったので、短期間で不具合が出ても残った部品でもう1度修理できるのは精神衛生上も非常に良いですね。

これが公式修理であれば、毎度①申し込み手続きをして、②梱包して、③発送依頼をかけて、④業者に引き渡し、⑤修理の状況確認をし、⑥必要に応じて修理要否を回答し、⑦2〜3週間待ち、⑧荷物を受け取り、⑨2000円〜支払い、⑩改善状況を確認、⑪改善がなければまた修理に…となり、非常にストレスが貯まります。その間コントローラーがないのでゲームもできませんし。

コントローラをこんなに高額にするのなら、JoyConスティックの耐久性は改善が必要だし、公式修理のやり方も要改善だと思います。どうですかね、任天堂さん。

コメント